インタビュー

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こまめな処置で、症状の緩和に努めます

耳鼻咽喉科の特徴は、直接患部を診て処置ができることです。たとえば鼻であれば物理的に鼻水を減らす処置ができます。症状をラクにしてあげられることが、町医者の役割でありやりがいでもあります。

先生が医師を目指したきっかけを教えてください。

昔から自分自身が耳鼻咽喉科にお世話になることが多かったんです。扁桃を摘出する手術も受けました。病院が身近な生活だったから、自然と医師の道に進みました。耳鼻咽喉科を選んだのも、同じ理由です。

大学病院の勤務医時代と今ではどんな違いがありますか?

大学病院には長きにわたって治療が必要な症状をお持ちの方や、手術が必要な方がいらっしゃいますから、開業医とは診る病気が異なってきます。開業医では、より身近な病気や症状が対象です。鼻水を減らしてあげたり、こまめに処置して少しでも症状をラクにしてあげることが町医者の役割だと思います。

お子さまに対して気をつけていることはありますか?

耳鼻咽喉科で診療する耳や鼻、のどは敏感な部分ですし、触られるのを嫌がる子もいます。なにをされるのかがわからないと不安だと思いますから、最初のうちは本人が大丈夫そうなところで切り上げてあげるようにしています。慣れてくると、子どももなにをするところなのかを理解できるから、恐怖感が薄れてくる子も多いです。

ただ、きちんと診せてもらわないと診断できない場合もありますから、嫌がっていてもかわいそうですが心を鬼にして…ということもありますね。

診察の際に心掛けていることがあれば教えてください。

患者さまの様子を見て希望が強いようであれば、より丁寧に説明するようにしています。医師の説明に納得できないと、またほかの病院やクリニックに行かせることになってしまうので、患者さまにとってもよくないことだと思うんです。

ただ、待っている方も多くいらっしゃるので、すべての方に同じ対応ができないのが難しいところです。時間をかけなくても患者さまに理解してもらえるような説明ができるように、努力しています。